道祖神の像容(すがた)
神の形をとる双体道祖神・単体道祖神の像容は様々です。
双体道祖神・単体道祖神・伊豆型道祖神などの像容は、千差万別でどれが典型的な姿であるのかは、誰も知りません。自分の地域やよその地域の既存の道祖神に似せたり、少し変えてみたり、石工によっても、表現方法は違うでしょう。
帳面
一部の伊豆型道祖神は、帳面を広げて持ちます。
十二月八日に、目一つ小僧が道祖神に帳面を預けに来ます。その帳面には、災いや悪病を与える人の名前を書いてあるそうです。二月八日に目一つ小僧が帳面を取り戻しに来るのですが、道祖神はどんど焼きで燃やしてしまったと伝え、村人に災難が降りかからないように護ります。
破風碑型
石碑前面の上部に、破風を付けた碑があります。本来は、風や雨水の吹込みを防ぐものですが、石造物の破風は、装飾のひとつと考えられます。破風の頂部に丸みがあるものは、唐破風と呼ばれます。破風の中央に懸魚という火除けの飾りがつくこともあります。
石祠様碑型
小さな祠を立体的に造形したものです。中に祀られている神様によって、山神・地神・水神・稲荷や道祖神として祀られています。石祠内に木札・上札を入れて、神様の名前を記すことがあります。道祖神の場合は、石祠内に小さな道祖神や丸石・陰陽石が祀られていることもあります。屋根の形から、切妻造り・流造・唐破風に分かれます。